東京モノつくり事情、作業場編

都内近郊在住のモノつくりたちは、
独立したアトリエや仕事場を持たない場合はおそらく
自宅の居間や食堂および寝室
（オールインワンの場合も多いでせう）で
モノをつくっていると思う。
まさに生活の中から檜舞台へと
それらのオブジェクトや衣裳や仕掛けは
登ってゆく。

私ももちろんその一員だが、
困っていることが一つだけある。
作業中に生じる騒音である。

前回公演では布やワイヤーやスチロールなどの
素材を使用したから、
騒音を気にせず深夜まで作業できたが、
木材のこぎりナグリ系の作業となると
いろいろ工夫が必要になる。

たとえばBGMをかけて、リズムに合わせてノコを引くとか
音が出る作業はお外へ出てやるとか。

お外ならどこでもいい
というわけではないから
なるべく近隣の方に迷惑のかかりにくい
場所を探す。

先日、近所のノラちゃん達の溜り場の空き地へ
木材と釘とナグリを持って出掛け
八本だけ釘を打たせてもらった。
すると近所の作業員風のおじさんから
「何を作ってるんですか？」と声を掛けられ、
まさかこの空き地にログハウスでも建てる気か
と思われた訳ではないと思うけど
明らかに不審者だったのだろう。
もしくはあまりに手つきが危なげだったのかも・・

みなさん、普段どこでどうやって作業されてますか？

※写真は件の木枠。