闇の中の音楽

イングマール・ベルイマンの
初期作品を観る


事故で視力を失った青年と
風変わりで美しい女性の
再生と出発の物語


きっちりと
人間のダークな側面を描きながらも
さわやかに孤独をつらぬいて
ふたつの魂が寄り添ってゆく
軌跡を見せてくれる


孤独を扱う作品には
いつも胸がふるえてしまう

何かを作るということは
やっぱり
ひとりきりにならなくては
なんとなく不十分で
日々の生活のなか
愉快に生きてゆくことに
なんとなく傾いてしまうけど
心の芯のところで
荒野や氷原に立ち尽くすような
気配をもちつづける
その覚悟を
もつべきなんだろうと
感じた


そうすると
そういう魂は
はじめはひとりきりでも
そのうちに
呼びあって共鳴しはじめるから


どちらを取るかといえば
たとえ厳しくても
すこし遠回りをしても
こちらの道なんだろう


俳優の演技がすばらしく
おススメです♪


あ、幸せな人には
ただのメロドラマに
見えてしまうかも（汗）？