壺中天

東京都美術館前、
お天気もよく
チョコボール氏と立ってまいりました。
足を止めてくださったみなさま
どうもありがとうございました。


ざわさま、元気なお顔が見られて
とてもうれしかったです。


そちらを終えて
あまりゆくことのない広尾、白金へ・・・
NANZUKA UNDERGROUNDという
現代美術のギャラリーへ
田名網　敬一氏の個展を観に行ってきました。
www.nug.jp

タイトルは「壺中天」。 
薬売りに身をやつした壺翁が
毎夜ひょうたん形の壺に飛び込んで 
その中にひろがる別天地に遊んだ、という中国故事に
インスパイヤされたそうです。

第二次世界大戦や、病で生死をさまよった経験などが 
創作活動に大きな影響を与えていると
個展の案内にありましたが
サイケデリックでキリングセンスで
カワイくてちょっとコワイ
肉筆の大画面から受ける印象は
強烈なんだけどどこかとても
しーんと静まりかえったところがあり
大音響をつきぬけて
もうなにも聴こえなくなった時の感覚とか、無音とかに
通じているのかな、と感じました。

作家ご本人も会場に姿を現わされましたが
画面の印象とはおよそかけ離れた紳士でした。
でも眼光の鋭さには、やはり一流の証を感じました。

とても楽しかったです。
楽しいって、笑うだけでなく
なんか黙っちゃう、ということもあるんだな
と感じました。